国際派としてのキャリアをある程度積んだ方が転職を考えるとき、キャリアのレベル&方向性に合う転職エージェントを利用することは、転職成功の鍵となります。
これまでのキャリアを活かして、本当の意味での「国際派」「グローバル」なキャリアへステップアップしたいと考えている方にとっては、ビジネス的にもカルチャー的にも外資の色が強い「外資系企業」を幅広く扱っている転職エージェントを利用することが大切です。
このような転職エージェントで、特にミッドキャリア・ハイキャリアのグローバル人材の転職を扱う転職エージェントがエンワールド・ジャパン(以下、エンワールド)です。
本記事の内容
- エンワールドの特徴(強味&メリット)
- エンワールドはどんな人におすすめか?
- エンワールドを利用するにあたっての留意点
当ウェブマガジンの編集長マリーは、求職側としても求人企業側としても、エンワールドを利用したことがあります。さらに身近な友人もエンワールドを利用して転職を成功させた経験を持っています。このあたりの経験も踏まえて、上記の内容をお伝えしていきます。
エンワールドを利用してみようと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
当記事は、2021年6月の情報を参考にしています。
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エンワールドの特徴(強味&メリット)
幅広い職種・業種の外資系企業求人
エンワールドは、幅広い職種・業種の外資系企業の求人を、常時1万件以上扱っています。
業界のトップ企業もクライアントとして名を連ねており、外資系企業をメインに扱う転職エージェントとしては、トップクラスの規模です。
エンワールドが扱う職種
- 営業およびマーケティング|Sales & Marketing
- エンジニアリング|Engineering
- 研究開発|Research & Development
- 経理/財務|Accounting / Finance
- 人事|Human Resources
- コーポレートサービス(総務、アドミニストレーター、秘書)|Corporate Services (General Affairs, Administration, Personal Assistants)
- 法務およびコンプライアンス|Legal & Compliance
- サプライチェーンマネジメント/調達|Supply Chain Management / Procurement
- IT|Information Technology
特定の職種ではなく、幅広い職種の求人を、専門職(スペシャリスト)から管理職・経営幹部まで万遍なく扱っているところに特徴があります。
年収800万円以上の求人、さらに年収1,000万円~2,000万レンジの管理職ポジションも多くあります。他社で扱っていない外資系求人をエンワールドが扱っているケースもありますから、外資系への転職活動には欠かせないエージェントです。
専門に強いコンサルタント
エンワールドには、上記の職種に加えて、下記の各業種に精通した専門のコンサルタントがいます。
エンワールドが扱う業種
- ライフサイエンス (医療機器、医薬品、動物衛生、農業科学)
- 製造業/工業(化学、自動車、機械、精密機器)
- IT (ハードウェア、ソフトウェア)
- 消費財 (FMCG、ファッション&ラグジュアリー、ホスピタリティ、広告)
- 金融サービス(証券、銀行、保険、資産管理、不動産)
- コンサルティング
さらに、転職希望者とクライアント企業の情報をチームで共有しているので、希望の仕事に出会うチャンスが大きく広がります。
転職エージェントによっては、コミッションで動く個人のエージェントの集まりという感じのところもあるのですが、エンワールドの場合は、複数の担当者に情報が共有されるように、コーディネーションを担当としている方がいましたね。
多様な働きかたに対応
エンワールドでは、正社員の求人だけでなく、比較的に早い時期から契約社員・プロフェッショナル派遣を扱っています。
エンワールドの求人の契約タイプは、以下の3種類に分かれています。
- 正社員:通常の正社員としての雇用契約
- 契約社員:契約社員としての雇用契約
- プロフェッショナル派遣:プロフェッショナルな仕事での派遣社員、紹介予定派遣
日本における従来の「契約社員」や「派遣ワーク」は、「単純作業」「報酬が安い」という印象で捉えられがちですが、エンワールドが扱っている契約社員・プロフェッショナル派遣は、海外では「コントラクト・プロフェッショナルズ |Contract Professionals」とも呼ばれる人材向けの働きかたで、従来のものとは大きく異なります。
従来の事務職の派遣社員とは異なり、経験・スキルに応じた仕事内容を契約ベースの勤務形態で働くスペシャリスト人材です。
エンワールドのコントラクト・プロフェッショナルズの主な特徴・メリットとしては、以下が挙げられます。
- 契約・プロジェクトベースでのポジション:スキルを持つスペシャリスト、経験をもつ管理職ポジションです。
- スキル&経験に見合うシニアレベルの仕事:契約形態が異なるだけで、正社員と同じ責任あるプロフェッショナルな仕事です。多くは、重要なミッションやプロジェクト推進のためのバイリンガル人材向けの職務です。
- フレキシブルなワークスタイル:期間限定での働きかた、プライベートライフとの両立を考えての働きかた、ブランク後のウォーミングアップとしての就業など、自分のキャリア志向に合うワークスタイルを選べます。
- 正社員へのステップ:コントラクト・プロフェッショナルズは、状況によっては、採用側にとっても働く側にとっても、正社員契約へ向けたウォーミングアップ期間にもなります。
エンワールドのウェブサイトで公開されている求人数で比較すると、(その時々で違いはありますが)だいたい15%前後の求人がコントラクト・プロフェッショナルズの求人になっているようです。
フレキシブルな働きかたを選択肢のひとつとして持ちたいと考える方にとって、貴重なサービスといえますね。
長期的なキャリア構築を考慮
エンワールドでは、「入社後活躍」をサポートするための取り組みが行われています。
- キャリア戦略を見据えた仕事の紹介:中長期のキャリアプランを踏まえてのヒアリングに基づく求人の紹介が行われています。
- 入社1年後にのコミュニケーション:入社後支援活躍チームによる支援、記事/動画の配信やセミナー開催などで、入社後の活躍をサポートしています。
- 顧客満足度調査の実施:満足度調査の実施により、継続的なサービスの改善が行われています。
エンワールドの「入社後活躍」という概念は、単なる転職エージェントを越えて「キャリアのパートナー」としてのスピリットが感じられますね。
信頼できるバックボーン
エンワールドは、2010年にエン・ジャパン株式会社(東証一部上場)グループ会社になりました。
エン・ジャパンでは、求職者向けサービスとしては、エンエージェント、エン転職、ミドルの転職、AMBI(アンビ)など、幅広い人材サービスを展開しており、日本の人材サービス会社としてはトップクラスのひとつです。
エンワールドは、東京に加えて大阪、名古屋にもオフィスがあり、社員数は329人(2020年9月現在)です。グローバル人材に特化した人材紹介会社としては、日本における最大手のひとつです。
エンワールドは、海外にもインドやベトナムに拠点をもち、国境を越えた人材サービスを展開しています。
外資系企業への転職を扱うエージェントには、国内大手系の転職エージェントか海外系の転職エージェントに分かれますが、エンワールドの場合は、「信頼できるバックボーン」+「外資系企業への深いアクセス」という両者の強味を兼ね備えている点が、大きな特徴となっています。
エンワールドはどんな人に向いているか?
このコーナーでは、エンワールドは「どのような人に向いているか?」、つまり「エンワールドの利用がおすすめの転職シチュエーション」について、実際に求職側・求人企業側として利用した体験から感じたことをご紹介します。
- 専門の職種や業界を持っている:エンワールドの求人内容の多くは、専門性と経験を求めています。キャリアの軸となる専門職種と経験した業界を持っていると、求人内容とマッチすることが多くなり、実際の転職へとつながります。
- ある程度の経験年数がある:専門性をつちかうだけの経験をもっていることがメリットとなります。20代だけでなく、年収の高いミドルキャリア・ハイキャリアの求人は、30代40代にとって多くのチャンスがあります。
- 日本にいながら国際キャリア:外国人が上司、直接に海外へレポートするなど、外資の色が強いワークスタイルを好む方にもおすすめです。
- 海外から帰国した人:海外留学や海外勤務から帰国して、海外での経験を活かした仕事を探している方にもおすすめです。
- 英語力は中級レベル以上:面接は英語で行われることも多いです。ミドルキャリアでビジネスレベル中級、ハイキャリアでビジネスレベル上級の英語力をめざしましょう。
経験を積んできた30代・40代の方には、一期一会的な求人・穴場的な求人に巡り合える可能性もあります。求人数だけでなく、このような求人に巡り会える可能性が、エンワールドを利用するメリットでもあります。
職種によっては、英語力よりも専門性が重視される場合もあります。英語力に不安があるからとあきらめずに、求められる専門性&英語力について、コンサルタントに相談をしましょう。
多くの求人情報を見ると、気持ちが高ぶったり焦ったりしがちですが、「自分に合う転職先をひとつ見つければよい」「最終的に自分が転職していく企業はひとつ」という点を忘れずにいましょう。
転職エージェントの求人には、ウェブサイトに公開されていない非公開求人もあります。まずは登録をして、条件に合う求人を紹介してもらえる環境づくりが大切ですね。
エンワールド利用にあたっての留意点
これまで見てきたように、エンワールドには、外資系への転職活動を進めていくうえで、大きなサポートとなる強味があります。
その強味を最大限に利用するためにも、「グローバル人材に特化」しているという特徴をよく理解しておくことが大切です。
- 相談内容を整理:面談でエンワールドのコンサルタントに説明できるように、これまでの経験や希望条件を整理しておきましょう。
- 複数のコンサルタントとの対応:チームで情報を共有するだけでなく、複数のコンサルタントとの面談が設定されることもあります。各コンサルタントに自分の強味や希望を正しく理解してもらることが大切なので、重複があると感じても丁寧に説明をしましょう。
- 各担当者とのコミュニケーション:コンサルタントやコーディネーターなどチーム内での役割がしっかり設定されている印象を受けます。それを理解して、各担当者に合う効果的なコミュニケーションをとりましょう。
- 英文レジュメの準備:無料面談に英文履歴書は必須ではありません。実際の転職活動には英文レジュメは必要となるので、作成の準備を進めましょう。
- リンクトインのプロフィール:エンワールドのコンサルタントを含めて、転職エージェントの多くはリンクトインを使っています。リンクトインのプロフィールを、転職エージェントや応募先の企業にアピールできる内容に調整をしておきましょう。
- 英語面接の準備:英語面接の準備も、適宜進めていきましょう。
- 東京圏・大阪圏・名古屋圏の求人が多い:エンワールドの求人の多くは大都市圏のポジションあることを理解しておきましょう。ただし、地方の求人も一定割合あります。

まとめ:エンワールドは外資系企業へステップアップ転職におすすめ!
エンワールド・ジャパンは、外資系企業への転職活動において、多くのメリットがある転職エージェントです。
特にミドルクラス~ハイクラスのポジションを希望している方は、転職によってキャリアをステップアップさせるためにも、エンワールドの持つ求人ベースとコンサルタントの専門性をうまく利用したいですね。
無料の面談は、Web面談としても行われており、直近の職歴や就業状況など、必要最低限の情報で申し込むことができます。