外資系企業やグローバル日系企業への英語力を活かした転職を考えようというとき、英語力のある人材向けの転職マーケットの求人動向を知ることが大切です。
実際の転職活動には転職エージェントを利用するとしても、企業による直接求人情報を見ることができる求人サイトは、「どのような求人があるか」「どんな企業が募集をしているか」など、転職活動を行って上での戦略をたてることができます。同時に、転職エージェントが具体的に持っている求人傾向を知ることができるので、利用すべき転職エージェントを選ぶ指針にもなります。
ここでは、外資系企業やグローバル企業への転職を考える場合に役立つサイトをご紹介いたします。これから英語力を活かした転職活動を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
当記事は、2019年4月時点の情報を参考にしています。
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まずは英語人材向けの転職マーケットの現状を把握する
転職活動をする際には、そのときの転職マーケットの状況によって、「求人情報への対応」「人材エージェントへのアプローチ」「給料交渉の余地」など、転職活動における重要な部分が影響されていきます。
特に、外資系企業やグローバル企業への転職は、それらの人員施策が世界経済の景気の動きに大きく影響されることもあって、日本での一般的な求人動向とは異なる傾向の場合があります。
そのため、転職活動のファーストステップとして、外資系企業・グローバル企業を対象とした英語力のある人材向けの転職マーケットの情報を得ることは、とても大切です
英語力を活かした転職を考える場合には、外資系企業・グローバル企業の求人動向がつかめるサイトを利用して、転職マーケットの現状を把握するところからスタートしましょう。
転職マーケットの現状を知るのに役立つ3つのサイト
1. キャリアクロス(Career Cross)~登録して求人動向をつかもう
キャリアクロスは、英語力のある人材を積極的に採用している外資系・グローバル企業の求人を常時5,000件以上掲載している「日本最大級のバイリンガル転職サイト」です。
掲載されている求人の質と量の両方の視点から、日本における英語求人の動向を知るのに、とても便利で使いやすいサイトです。「今すぐに転職したい」という方はもちろん、「近い将来に転職を考えたい」という方にもおすすめのサイトです。
【求人情報の視点から】
- 多くの外資系企業・グローバル企業による利用実績:すでに20年の歴史があり、バイリンガル人材採用に広く利用されています。
- 高年収の求人情報が豊富:年収が高い求人を豊富に扱っています。
- 希少な求人情報が掲載:大使館による求人、海外企業の日本進出時の求人、小さな外資系企業の求人など、他ではあまり見ない求人も扱っています。
- 求人情報の検索がしやすい:いろいろな切り口で求人を検索できるようになっているので便利です。
- 最新の求人情報を入手:新着求人情報や注目の求人情報をメールでもらえます。自分の希望条件に合致する求人をタイムリーに入手できます。
- タイミングを逃さずに応募:登録をしておけば、タイムリーに応募することできるので、チャンスを逃しません。
- スカウトメール機能:履歴書を公開しておけば、企業側からのスカウトメールが届きます。自分で気付かない求人に巡りあえるチャンスとなります。

サイトは日本語・英語のバイリンガルで作られているので、英語力のレベルにかかわらずに利用することができます。
キャリアクロスの特筆すべき点としては、キャリアクロス自体は「求人情報の媒体」であって「人材エージェントではない」という点があげられます。
人材エージェントにも登録をすれば担当者がついて、多くの場合すぐに転職活動へと突入していってしまいます。それに対してキャリアクロスの場合は、「登録をしてチャンスを逃さない」状態を作りつつ、「転職マーケットの動向を把握する」「求人情報の内容や給与レベルを確認する」といったことを、サイトを利用しながらじっくりと進めていけます。
また、多くの人材エージェントがキャリアクロスに求人を出しているので、自分が希望する職種や業界の求人に強い人材エージェントを見つけ出す方法としても利用できます。
外資系・グローバル企業への転職を考え始めたら、「まずはキャリアクロスに登録をしてみる」ところからスタートしましょう。会員登録は無料です。
キャリアクロスの公式サイト:キャリアクロス
LinkedIn(リンクトイン)~企業やエージェントからのアプローチが来る!?
LinkedIn(リンクトイン)は、米国発のビジネスに特化した世界最大級のSNSです。世界中で5.4億人を超える利用者がいます。2016年にマイクロソフトに買収されたので、親会社はマイクロソフトです。
日本での一般的な知名度は限られていますが、英語を使うキャリアにおいては、LinkedInを上手に利用していくことは重要と考えられます。
特に転職活動という視点においては、LinkedInは、グローバル企業への就職転職において、重要な役割を果たすようになっています。特に、大手グローバル企業の転職を考える場合には、慎重かつ戦略的に利用をしていくことが大切です。
- 大手グローバル企業の求人が充実:大手の外資系企業、グローバル企業が直接に求人を出していますので、求人の動向を知るのに役立ちます。
- ビジネス上のネットワークを構築:「ビジネス上の知り合い」とつながることで、自分の仕事関係のSNSネットワークを構築できます。
- 企業の人事担当者とのコネクション:企業の人事担当者から直接にアプローチがくる場合もあります。
- 本格的な転職活動には有料会員が便利:有料会員(プレミアムアカウント)には、転職活動に便利ないろいろなオプションを利用できます。
LinkedInを転職活動に利用するにあたって留意しておきたい点としては、主として以下が挙げられます。
- プロフィールを充実させる:興味のある求人を見つけたときにタイミングを逃さないように、英語でプロフィールをきちんと準備しておくようにします。
- アカウント設定をきちんとする:特に、最初の段階で情報公開の範囲などプライバシーの設定をきちんとしておくようにしましょう。
- むやみにつながらない:知らない人や人材エージェントからつながりリクエストがきます。必要ない場合には、つながらないようにしましょう。
LinkedInは、英語力中級~上級者向きです。
英語での読み書きに慣れていない段階においては、無理にLinkedInに登録はせずに、キャリアクロスや人材エージェントをメインに利用するほうが効率的です。
反対に、英語力が中級以上であれば、LinkedInを戦略的に利用しましょう。マリーが外資系企業の採用で使っていた国際的ヘッドハンティング会社は、LinkedInでの業界ネットワークを候補者探しに利用していました。LinkedInを転職活動に使わない場合でも、プロフィールをしっかり載せておくことで、魅力的なオファーにつながる可能性があります。

glassdoor(グラスドア)~企業カルチャーや働く人のコメントを知る
glassdoor(グラスドア)は、求人企業のレビューサイトです。親会社はリクルートです。2018年にリクルートに買収されたので、親会社はリクルートです。
英語を使う外資系企業・グローバル企業等の求人情報と共に、求人企業に関して、Company, Rating, Salary, Reviewsなどの口コミを読むことができます。
求人情報に関しては、LinkedInと共通する求人も多く見受けられますが、海外企業からの直接求人など、個性的な求人情報を見かけることもあります。
グラスドアのお勧めポイント
- 興味を持つ企業の情報:口コミは海外からのものが多い印象ですが、それでもグループ企業としてのCorporate Cultureなどのコメントは参考になります。
- 給与情報を参考にする:その会社の給与傾向や給与レベルの大体のレンジを判断する場合に、参考になります。
- 大手外資のホットな求人がある:グーグルやアマゾンなど、大手外資系企業の最新の求人情報が載っています。グローバルなプロジェクトに関わる求人が多い印象です。
- 他にない求人情報がある:小さな外資系企業や、英語を使う在宅勤務の仕事など、他にはあまり見かけない求人があります。
Glassdoorを利用するにあたっては、基本的にすべて英語になるので、英語力が少なくとも中級レベル以上の方が対象になるでしょう。
口コミ情報は他では得られないタイプのものが多いので、キャリアクロスやLinkedInと併用する使い方がおすすめです。
まとめ
英語力を活かす職種の求人情報を得るのには、やはりそれらを専門に扱っているサイトから情報を得るのが確実&近道です。
キャリアクロスは独立系ですが、リンクドインはマイクロソフト、グラスドアはリクルートの子会社という点も、興味深いですね。
当記事が、これから外資系&グローバル企業への転職を考える方の参考になれば幸いです!
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