IELTS(アイエルツ)は1回の受験料が2万円台後半と高いので、無料で受けられる模擬テストを上手に利用したいですね。
この記事では、「IELTSの模擬試験の情報を知りたい」という方を対象に、以下のことをご説明します。
本記事の内容
- IELTS対策に模擬テストを利用したい理由
- idpによる無料模擬テスト
- ブリティッシュカウンシルによる無料模擬テスト
当記事は、2021年5月時点の情報を参考にしています。(初投稿は、2019年1月です。)各団体によるサービス内容が変更される可能性がありますので、ご利用にあたっては、最新の情報を確認するようお願いいたします。
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IELTS対策に模擬テストを利用したい理由
IELTSは「試験」です。英語の実力が必要なことは前提条件ではありますが、「試験で実力を発揮する」ために、試験内容とテスト環境をよく理解しておくことが大切になります。
また、IELTS試験へ向けての勉強についても、自分の「実力と弱点を知ったうえで勉強法を検討」することで、効率的な学習&対策へとつながります。
模試がおすすめの理由
- IELTS模試によって「その時点での実力の目安がわかる」ので、本番に向けての勉強を修正できます。
- IELTS模試によって「自分の弱点分野が明確になる」ので、苦手な部分の対策に集中できます。
- 模擬テストによっては、本番環境に近い試験の模試(コンピューターまたはペーパー)を受けることで、試験環境を体感することができます。
模擬テストには無料のものと有料のものがあります。
- 無料の模擬テストは、主として、IELTS試験の運営団体が試験情報の一環として提供しているものです。次のコーナー以降で、ご紹介いたします。
- 有料の模擬テストは、主として、留学エージェントやIELTSのスクールが提供しているものです。本番のIELTS試験に比べれば、かなり安い金額で受験できる場合が多くなっています。

IELTS(International English Testing Language System)は、
- ブリティッシュ・カウンシル(英国文化振興会)
- IDP Education(IELTS Australia)
- Cambridge Assessment English(ケンブリッジ大学英語試験機構)
日本でのIELTS試験は、長らくブリティッシュ・カウンシルにより運営されてきました。その後、受験者の増加に伴って、現在は以下の2つの団体により運営されており、それぞれの団体のもとに公式テストセンターが認定されています。
- IDP Education:留学エージェントや英語スクールなどがテストセンターです。
- ブリティッシュ・カウンシル:日本英語検定協会(英検の運営団体)とIELTSテストを共同で運営しています。
参考サイト:IELTS(IELTSのグローバル・サイト)

IDPによるIELTS模擬試験
IDPによるIELTS日本語サイトには、IELTS試験対策に関するさまざまな情報が掲載されています。
ここでは、練習問題や模擬テストに関する情報をご紹介します。
出題形式別練習問題(無料)
出題形式別練習問題(IDP試験対策ページ)
出題形式別練習問題の特徴
- IDPの試験対策にある出題形式別練習問題では、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの模擬試験をダウンロードできます。
- アカデミックとジェネラル・トレーニングの両方が用意されているので、自分が受験予定のモジュールを選ぶようにします。
- リスニング以外について、自分でタイマーをセットして受験することになります。
- 模擬解答が用意されているので、自分の解答と比較して復習することができます。
- 無料にて利用できますが、ダウンロードするのには、氏名、メールアドレス、電話番号の入力が必要となります。
IELTS公式オンラインテスト(IELTSプログレス・チェック)
こちらは有料ですが、本番の試験にかなり近い形で受けられるオンラインテストとして、ご紹介いたします。
IELTSプログレス・チェック(IDP試験対策ページ)
IELTSプログレス・チェックの特徴
- コンピューター形式の試験に近い、IELTSオンラインテストです。
- 本番に近い試験問題・試験形式を、本番のIELTS試験の2割程度の金額で受験できます。
- アカデミックまたはジェネラル・トレーニングのいずれかのモジュールを選択できます。
- テスト全体およびセクションごとのバンドスコア目安を含むフィードバックレポートが提供されます。
- 本番に近い形式(各テストごとタイマー機能付き)または時間制限なし(時間を気にせずに回答)を選べます。
- 価格は1回分US$49.95、2回分US$84.89(2回分同時購入で15%引き)となっています。

IELTSのコンピューター受験について
IELTSのコンピューター受験は、日本でも広がりつつあります。
もし、「コンピューター受験で行く」と決めたなら、コンピューター受験用の対策をしましょう。
参考までに、IELTSスクールのリンゴ エル・エル・シーの講師の方が、コンピューターベースのIELTS受験について、とてもわかりやすいコラムを書いています。とても具体的な内容なので、コンピューターベースのIELTSに興味がある方には、一読をおすすめします。
コンピューター版IELTS:CDIとは(LINGO L.L.C)
ブリティッシュ・カウンシルによるIELTS模擬試験
ブリティッシュ・カウンシルのIELTS日本語ページにも、IELTS試験対策に関する教材が掲載されています。
ここでは、練習問題や模擬テストに関する情報をご紹介します。
Road to IELTS(無料)
Road to IELTSでは、アカデミックとジェネラル・トレーニングに分かれて、それぞれ約10時間分の教材があります。問題演習としては、「Practice zone」と「Test practice」という2つのタイプのコーナーが用意されています。
Practice zoneの特徴
- どれもオンラインで解答する練習問題です。
- プリント機能もあるので、プリントして問題に取り組むことも可能です。
- 「Marking」をクリックすると、即採点され、結果が表示されます。
Test practiceの特徴
- スピーキング以外について、PDF形式で本番に近い問題と解答用紙(リスニングとリーディング)が用意されています。
- リスニングではTranscript、リスニングとリーディングでは解答、ライティングでは解答例をダウンロードできます。
Road to IELTSのMy Profileからアクセスできる「Listening and Reading Score Calculator」という機能から、リスニングとリーディングの参考程度の正解数と大体のバンドスコアを知ることができます。
まとめ:試験団体の模擬テストを賢く利用しよう
このように、試験団体によるIELTS試験対策のコーナーでは、実際の試験に近いサンプル問題の練習および模擬テストが準備されています。
いずれも無料または安価で利用できるものなので、「自分の実力の目安」を知るとともに、本番に備えた「試験練習」として、効果的なIELTS対策へ結び付けましょう。
当記事が、アイエルツ受験者の方の参考になれば嬉しいです!
急ぎで確実にスコアアップしたい場合
IELTSの目標スコアを達成しなければならない期限が迫っている場合には、IELTS試験対策で実績のある専門スクールの利用がおすすめです。
下記の記事を参考にしてくださいね。
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